■会社の雰囲気の見分け方|1on1に表れる若手への向き合い方

■会社の雰囲気の見分け方|1on1に表れる若手への向き合い方

    会社の本当の雰囲気は、順調な時よりも、若手社員が困った時や失敗した時の対応に表れます。この記事では、1on1初心者が大切にしたい四つの基本姿勢と、就活生が会社説明会で確認したい質問が分かります […]

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会社の本当の雰囲気は、順調な時よりも、若手社員が困った時や失敗した時の対応に表れます。この記事では、1on1初心者が大切にしたい四つの基本姿勢と、就活生が会社説明会で確認したい質問が分かります。

01会社の雰囲気は「困った時の対応」に表れる

話を聞いてもらえるだけで、人は少し前を向ける!ソフネットジャパン代表の中村です。

最近、若いスタッフや店長と話していて、改めて感じることがあります。それは、人は自分の話を最後まで聞いてもらえるだけで、気持ちを整理できるということです。

反対に、途中で遮られたり、すぐに正論を返されたりすると、心が閉じてしまいます。

若手

「もうヤダ!」「しんどい!」「どうして分かってくれないの?」

中村

そう感じる時ほど、まずは最後まで話せる時間が必要です。

特に新入社員や若手の頃は、仕事の正解がまだ分かりません。技術も不安。接客も不安。お客様への提案にも迷う。チームの中でどう動けばよいか分からないこともあります。

だからこそ、上司や先輩と一対一で話す「1on1」が重要になります。

ただ、1on1は単なる指導や注意の時間ではありません。相手が自分の気持ちや課題を整理し、次にどうするかを自分で考える時間です。

会社の本当の雰囲気は、順調な時よりも、誰かが困っている時の対応に表れます。

仕事がうまく進んでいる時は、多くの職場が明るく見えます。しかし、若手社員が失敗した時はどうでしょうか。

「どうしてできなかったの?」と責めるのか。「次はどうすればよくなるだろう」と一緒に考えるのか。話を聞かずに答えを押しつけるのか。本人が考える時間をつくるのか。

こうした違いは、求人票の条件だけでは分かりません。

もちろん、休み、給与、勤務地などは重要です。生活に関わることですから、きちんと確認する必要があります。

ただ、条件だけを見て会社を決めることには、僕は少し違和感があります。

若いうちは、分からないことや失敗することが必ずあります。その時に相談できる人がいるか。失敗を次へつなげるために、一緒に考えてもらえるか。この違いが、入社後の安心感や成長を大きく左右します。

会社を選ぶ際は、「どんな会社か」だけでなく、「そこで自分はどんな人間になれそうか」という視点も持ってみてください。

021on1初心者に必要なのはテクニックより姿勢

僕が伝えたいのは、1on1初心者に一番必要なのは、うまく話す技術ではなく、相手に向き合う姿勢だということです。

1on1とは、上司や先輩と部下が一対一で話す時間です。目的は、上司が一方的に指示を出すことではありません。部下が安心して話し、自分の悩みや課題を整理し、次の行動へつなげることです。

つまり、主役は上司ではなく、話をする本人です。

最後まで聞く
答えを急がない
感情を受け止める
次の一歩を決める

上司が話しすぎると、部下は自分で考えなくなります。答えを急げば、本音を隠すようになるかもしれません。気持ちを否定されたら、「もう話したくない」と思うでしょう。

最初から完璧な面談を目指さなくても大丈夫です。

「この人は、自分の話をきちんと聞いてくれる」

まず、そう感じてもらうことが1on1の土台になります。

ソフネットジャパンでスタッフ同士が対話している様子
安心して話せる関係づくりが、1on1の出発点です。

03基本姿勢1:相手の話を最後まで聞く

一番大事なのは、途中で結論を奪わず、相手が話し終えるまで待つことです。

人は、自分の話を途中で止められると、心の中でブレーキをかけます。

上司

「いや、それは違うよ」「こうすればいいんだよ」「前にも言ったよね」

基本姿勢

結論を急がず、まずは相手が話し終えるまで待ちます。

経験のある上司ほど、すぐに助言したくなることがあります。けれど、1on1ではまず最後まで聞きます。

最後まで聞くとは、ただ黙っていればよいという意味ではありません。

うなずく
相手を見る
表情をやわらかくする
言葉を返す
急かさない

「そう感じたんだね」と言葉を返し、話がまとまるまで急かさない。こうした反応が、「話しても大丈夫」という安心感につながります。

若手社員は、話しながら自分の考えを整理していることがあります。「何が不安なの?」と聞かれても、最初から筋道を立てて説明できるとは限りません。沈黙することも、言葉に詰まることもあるでしょう。

その時に、上司が焦って話題を変えたり、自分で答えを出したりしないことです。

待つことも、相手を大切にする行動です。

仕事は、技術だけでなく人間力を磨く場でもあります。相手を思いやる力、感謝を伝える力、失敗しても前を向く力は、自分が丁寧に話を聞いてもらった経験からも育っていきます。

04基本姿勢2・3:答えを急がず、感情を受け止める

すぐに答えを出さない

はっきり言います。上司が持っている正解をすぐ渡すことが、いつも最良の育成になるとは限りません。

上司や先輩には経験があります。部下の悩みを聞いた瞬間に、「こうすれば解決する」と分かることもあるでしょう。

もちろん、安全やお客様への影響に関わる場面では、明確な指示が必要です。教えるべき知識や技術もあります。

しかし、自分で考えられるテーマまで毎回答えを与えてしまうと、部下が考える時間はなくなります。

上司

「本当はどうしたい?」「次はどうしてみたい?」

上司

「お客様に、どんな状態になってほしい?」「チームの中で、どう動きたい?」

この問いは、相手の中にある考えを引き出します。上司が答えを持っていても、最初から渡さない。本人が考えられる余白をつくる。

答えを教えることだけが育成ではありません。自分で気づけるように関わることも、人を育てる仕事です。

ソフネットジャパンのスタッフが相手の考えを引き出す対話をしている様子
答えを渡す前に、本人が考えられる余白をつくります。

感情を否定せず受け止める

感情を受け止めることと、相手の意見にすべて賛成することは違います。

若手

「接客がうまくいかなくて、しんどいです」「お客様への提案が怖いです」

上司

「しんどかったんだね」「提案するのが怖かったんだね」

若手

「先輩のようにできなくて、もうヤダと思いました」

上司

「もう嫌だと思うほど、頑張っていたんだね」

これが感情の承認です。甘やかすことではありません。間違った行動まで認めることでもありません。「今、この人はそう感じている」と理解し、言葉にして返すことです。

気持ちを受け止めてもらえると、人はその次の話ができます。「何が一番引っかかっている?」「次はどうしてみようか」「必要な助けは何だろう?」と、課題へ進めるようになります。

不安の奥に準備不足があるかもしれません。悔しさの奥には、もっと上達したい気持ちがあるかもしれません。「ムカつく!」という感情の奥に、「自分の努力を分かってほしい」という思いがある場合もあります。

だからこそ、正論を伝える前に、まず気持ちを受け止めることが必要です。

05基本姿勢4:次の小さな行動を決める

1on1は、話してすっきりするだけでなく、次に試す行動を一つ決めて終えることが重要です。

たくさん話せた。気持ちが少し楽になった。それ自体に大きな意味があります。ただ、話した内容を仕事の変化へつなげるには、最後に小さな行動を決めることが必要です。

大きな目標でなくて構いません。

笑顔であいさつ
技術を一度見てもらう
提案の言葉を三つ練習
その日のうちに相談
喜ばれた言葉をメモ

このくらい具体的で、すぐに実行できることがよいと思います。

大切なのは、上司が一方的に決めないことです。「次に何を試してみる?」「明日できそうなことは何?」「最初の一歩を何にする?」と問いかけ、本人が決めます。

自分で選んだ行動には、やらされている感覚が少なくなります。そして、実行できた時には、「できた!」という小さな自信が生まれます。

お客様に喜んでいただけたら、「頑張ってよかった!」と思えるでしょう。この成功体験の積み重ねが、若手社員の力になります。

ソフネットジャパンの店舗でスタッフが仕事に取り組む様子
小さな実践と成功体験の積み重ねが、自信につながります。

言葉だけでなく姿勢にも気を配る

1on1では腕組みを避け、相手が話しやすい姿勢をつくることも欠かせません。人は、相手の言葉だけでなく、表情や身体の向きも見ています。特に若手は、上司の小さな反応に敏感です。

上司にそのつもりがなくても、腕を組んで話を聞いていると、「怒っているのかな」「否定されそうだな」「これ以上は話さないほうがよいかもしれない」という印象を与える場合があります。

腕を組まない
身体を相手へ向ける
表情をやわらかくする
うなずく
画面ばかり見ない

形だけまねればよいわけではありません。それでも、相手に向き合う気持ちは、姿勢や視線に表れます。

安心できる空気をつくる。そのうえで「どうしたい?」と問いかける。この順番が、自分で考え、自分で動く力につながります。

06就活生が説明会で確認したい質問

会社説明会で質問するなら、制度の有無だけでなく、実際にどのように使われているかまで確認してください。

「1on1がありますか」と聞いて、「あります」と答えてもらうだけでは、その会社の関わり方までは分かりません。

会社説明会の質問として、次のような聞き方をおすすめします。

質問1

若手社員が悩んだ時、誰に相談できますか?

質問2

上司との面談では、どのような話をしますか?

質問3

社員が失敗した時、どのように振り返りますか?

質問4

入社一年目には、どのようなフォローがありますか?

質問5

最近、若手社員の意見から変わったことはありますか?

こうした質問をすると、制度の名前だけでなく、その会社が若手へどのように向き合っているかが見えてきます。

研修制度が充実した新卒採用を探す時も、研修の回数だけで判断しないでください。知識を教える研修があるか。現場で困った時に相談できるか。失敗を振り返る時間があるか。本人の考えを聞いてもらえるか。

入社後に人が育つためには、研修資料だけではなく、日々の対話が必要です。

会社の雰囲気の見分け方に迷った時は、楽しそうな写真だけを見るのではなく、困った社員にどう関わる会社なのかを確かめてみてください。

07ソフネットジャパンが1on1で大切にすること

一番お伝えしたいのは、ソフネットジャパンにとって1on1は、部下を責める時間ではなく、その人の可能性を信じる時間だということです。

僕たちは、ストレッチを通じて健康づくりのパートナーになることを目指しています。パートナーとは、相手を思いやり、今よりよい状態になるために一緒に考える関係です。

これは、お客様に対してだけではありません。一緒に働く仲間に対しても同じです。

新人へ声をかける
若手の話を聞く
店長と一緒に整理する
失敗を次へつなげる

僕自身、現場のスタッフや店長と話す時は、こちらから正解を言いたくなることがあります。経営者として、早く解決したいと思う場面もあります。

それでも、相手の話を聞かないまま出した答えでは、本人が納得して動けないことがあります。これは僕自身も、何度も意識し直していることです。

ストレッチトレーナーは、身体の技術だけを提供する仕事ではありません。お客様の悩みを聞き、その方がより前向きに生活できるように関わります。

お客様

「身体が楽になりました」

お客様

「またお願いしたいです」

お客様

「あなたに会うと元気になります」

身体だけでなく、生活や気持ちにも影響を与えられる仕事だからこそ、働く側にも人への関心や思いやりが必要です。

若いうちは、失敗してよいと僕は考えています。悩む日もあるでしょう。もう無理かもしれないと感じる日もあるかもしれません。

その時、話を聞いてくれる人がいる。すぐに否定せず、一緒に考えてくれる人がいる。そうした職場での経験は、技術だけではなく、人としての幅を広げます。

「どんな会社に入るか」だけでなく、「そこでどんな人間になりたいか」を考えてみてください。

三年後、五年後の自分を考えた時、誰かの話を最後まで聞ける人になりたいのか。失敗した仲間と次の方法を考えられる人になりたいのか。お客様の不安や喜びに気づける人になりたいのか。

今すぐ明確な答えが出なくても大丈夫です。まずは、気になる会社の説明会で一つ質問してみてください。

「若手社員が悩んだ時、どのように支えていますか?」

その答えから、その会社で働く自分の姿が少し見えてくると思います。

08よくある質問(FAQ)

会社の雰囲気の見分け方で、最初に確認することは何ですか?

社員が失敗した時や悩んだ時の対応を確認してください。普段の明るさだけでなく、困っている人の話を誰が聞くのか、どのように次の行動を考えるのかに社風が表れます。説明会では具体的な事例を尋ねると理解しやすくなります。

1on1初心者が最初に意識することは何ですか?

最初に意識したいのは、相手の話を最後まで聞くことです。うまいアドバイスをしようと急ぐ必要はありません。話を遮らず、考えがまとまるまで待つことが信頼関係の出発点になります。

1on1で上司がすぐに答えを出さないほうがよいのはなぜですか?

部下が自分で考え、選ぶ機会を残すためです。緊急時や明確な指導が必要な場面では答えを伝えますが、自分で考えられる課題には「どうしたい?」と問いかけます。本人が決めた行動は、実行への納得感も高まります。

感情を承認するとはどういう意味ですか?

相手の気持ちを否定せず、「今はそう感じている」と受け止めることです。すべての意見に賛成することや、問題行動を認めることではありません。気持ちを受け止めたうえで、課題や次の行動を一緒に考えます。

会社説明会ではどのような質問をすればよいですか?

「若手社員が悩んだ時、誰に相談できますか」「失敗した時はどのように振り返りますか」と質問してみてください。制度があるかどうかだけでなく、実際の運用や社員同士の関わり方まで確認することが、会社選びの基準になります。

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